国メモにご来訪いただきありがとうございます。
・中国で現金は使えるのか
・現金はいくらくらい持っていけば良いのか
こういった疑問に答えていきます。
- 中国ではキャッシュレス決済が主流になっているところが多いものの、現金も併用して使える箇所がほとんど
- 中国旅行者はクレジットor現金で、中国留学者はキャッシュレス(Alipay,WechatPay)を利用するのがおすすめ
中国のキャッシュレス事情
中国のキャッシュレス化は、日本とは比較できないほど進んでいます。下記はほんの一部ですが、基本的に全てキャッシュレスでスマホ支払いです。
中国で現金は使えない?
中国のほとんどの場所で現金は使えます。キャッシュレスが増えていることは確かですが、今後現金が使えなくなることはないでしょう。
中国で現金払いしかできない場所
- ガソリンスタンド
- 高速鉄道の費用
- バス
- 観光地のチケット(ローカル地方)
日本から中国に旅行や出張で行く方は➍の観光地のチケットに注意です。スマホ決済はおろか、クレジットカードでも支払うことはできません。
中国で現金が使えない場所1つ
逆に中国で現金が使えない場所も一か所あります。駅や観光地のコインロッカーです。
旅行者や出張者は地味に痛手ですね。なるべく大きい荷物は宿泊先のホテルに預けて、外に出ましょう。
中国で現金が使える場所
中国で現金が使える場所は以下の通りです。
✔中国で現金が使える場所一例
- レストラン
- ファストフード
- カフェ
- コンビニ
中国の現金の種類(人民元)
中国の現金の種類は、紙幣(100元・50元・20元・10元・5元・1元)の6種類と貨幣(1元・5角・1角)の3種類で合計9種類です。
中国の現金紙幣の種類
中国の現金紙幣(100元・50元・20元・10元・5元・1元)は6種類です。
出典:「第五套人民币」,2020/1/6 9:43閲覧
中国の現金貨幣の種類
中国の現金貨幣(1元・5角・1角)は3種類です。
出典:「人民币硬币」,2020/1/6 9:50閲覧
中国で現金支払いした感想
キャッシュレス化している中国で現金支払いしてみました。
中国のマクドナルド
中国のマクドナルドでは機械で支払いをします。
商品を選択し、お会計の画面になるのですが
- 銀聯カード / Apple Pay
- スマホ決済(微信支付・支付宝など)
- 代替券(クーポンなど)
の3種類でのみ支払い可能となっています。つまり現金はそもそも選択できません。
結局店員さんを呼び、現金でお会計することはできたのですが、時間がかかります。
中国のショッピングモールや高級百貨店
中国のショッピングモールや高級百貨店では現金支払いが可能です。
ただし基本的に中国人はスマホ決済か銀聯カードで支払っており、現金で支払うのは観光客くらいです。
特に嫌な顔もされません。
中国の街にある屋台や市場
前提として、中国にはたくさんの屋台や市場があります(2019年から徐々に撤去されていますが)
屋台では現金かスマホ決済しか使えませんでした。屋台の場合は現金で支払う人も多く、特に支障はありません。
屋台や小さい市場ではカード支払いは不可です。
中国での現金両替について
中国での現金両替事情について解説します。
[chat face=”komatta-girl3.jpg” align=”left” border=”gray” bg=”none”style=”maru”]
- 両替はいくらを目安にすればいいの?
- そもそも現金の持ち込み限度額っていくら?
- どこで両替するのが一番お得なの?空港?
[/chat]
という悩みを抱えている方は多いはずです。
上記の質問にすべて答えます。
現金の両替はいくらを目安にすればいいの?
日数や訪れる観光地により変わりますが、現金しか持っていかない場合、目安として一日10000円で考えましょう。
一日10000円両替すれば、基本的に足ります(余ります)
なので2泊3日の人は2万円、3泊4日の人は3万円両替すれば十分です。
- 食費
- 交通費
- 雑費
の3つであれば、1日4000円計算でまず十分です。おつりが返ってくると思います。(観光地代を現金で払うと見込むと、一日10000円計算になります)
おすすめは上記3つを現金払い+観光地をカード払いです。
その場合は1日4000円計算で持っていきましょう。
中国への現金持ち込み限度額はいくらまで?
中国への現金持ち込み限度額はいくらまでOK?
中国での持ち込み限度額は、2万元未満(中国元)もしくは5000ドル未満(アメリカドル)です。
旅行や出張では持ち込まない額だと思いますが、上限を超えないよう注意しましょう。
限度額を超えた場合は申告すればOK?
5000ドルを超える額を持ち込む場合には、税関での申告が必要になります。
次に5000ドル以上10000ドル以下の場合は、預金銀行で認可証を取得する必要があります。
最後に10000ドルを超える現金を持ち込む場合には、外貨管理局の認可+預金銀行で認可証を取得しなければなりません。
なぜ中国への現金持ち込み上限額が設定されてるの?
マネーロンダリングを防ぐためです。
例えば、日本で犯罪を犯し大量の現金を盗んだとします。しかし国内で大金を消費すると怪しまれます。だから犯罪グループはお金を海外で使おうとするのです。
そこで大金を消費させないために現金上限額が設定されています。
限度額以上の現金持ち込みがばれたらどうなるの?
罰金もしくは身柄を拘束されます。
楽しい中国旅行・出張は消えますのでくれぐれも要注意。
どこで現金を両替するのが一番お得なの?
結論から言うと、中国の銀行で日本円を中国元に両替するのが一番お得です。
[box05 title=”現金両替レート良いランキング”]
- 中国の銀行
- 金券ショップ
- 中国の空港
- 日本の空港
- 日本の銀行
[/box05]
現金両替場所 | メリット | デメリット |
中国の銀行 | 両替手数料が安い 安全 | 英語か中国語が必要 |
金券ショップ | 両替手数料が安い | 偽札が混ざっている可能性が高い |
中国の空港 | すぐに両替できる 安全 | 手数料が高い |
日本の空港 | 安全 外国語不要 | 手数料が高い |
日本の銀行 | 安全 外国語不要 | 手数料が高い |
中国の銀行で両替するメリットは、英語か中国語が必要である点です。
ただし銀行によっては両替しに来る外国客に慣れているので、日本円を渡せばすぐに両替してくれます。
中国で現金を持ち歩く際の注意点5つ
中国で現金を持たないキャッシュレスが流行っているのには訳があります。
中国で現金を持ち歩く際の注意点5点です。
中国の偽札に注意
中国の現金には偽札が混じっていることがあります。
中国でキャッシュレス化が進んだ理由の一つに、偽札対策があります。スマホ決済にすることで中国人は安心して決済できるのです。
また偽札を間違ってもらった場合でも特に保証はありません。
大量の中国元は管理が大変
中国元は1元・10元・50元・100元のお札があります。
最初に両替するときにお札を大量にもらうことになるので、管理が少し大変です。
中国の現金は廃れて使えない可能性がある
中国の現金は日本よりも丈夫ではないです。
私は以前地下鉄に乗ろうと思い、チケットを買おうとしたら現金がぼろすぎて買えませんでした。
ボロボロの中国元は貨幣の機能を果たさない可能性があります。できるだけ綺麗なお札をもらいましょう。
現金が足りなくなる可能性がある
現金だけを持ち歩く場合、万が一途中で尽きると何も買えません。
モバイル決済ができない方は、カードもセットで持ち歩くようにしましょう。
中国で現金スリに合う可能性
中国の治安は良いですが、現金スリに合う可能性は少なからずあります。
万が一の現金スリにあった時のために、念のためクレジットカードも持っていくことをおすすめしています。
中国で現金以外で支払う方法
中国での主な現金以外の支払い手段は3つです。
- 電子マネー決済(アリペイ, Wechat Pay)
- クレジットカード・デビットカード(Visa, Master)
- 銀聯カード
旅行者や出張者が主に使うのは❷と❸です。❶については簡単な説明のみにします。
電子マネー決済
中国では日本のPayPayやLINE Pay同様、キャッシュレス化が進んでいます。中国人や中国に長期滞在している方は、基本的に電子マネー決済で支払いを済ませています。
※電子マネー決済を使用するには、中国の電話番号と口座開設が必要です。旅行者の方は使えません。
Wechat Pay
中国版LINEであるwechatのモバイル決済機能です。Wechat上でお金を送金できるのが一番のメリット。
アリペイ
中国アリババの電子決済サービスです。中国では一番見かけます。
クレジットカード・デビットカード
銀聯カードを除き、中国で普及しているクレジットカード・デビットカードはVISAです。
ただし世界的に最も普及しているVISAでさえ、中国では使えない場所が多々あります。
レストランやデパートなど、そこそこお金を使うところでクレジットカードが使えない可能性は高いです。
銀聯カード
中国でクレジットカードと言えば三井住友銀聯カード(ぎんれんカード)
中国で最も普及しているカードでかつ、日本円から中国元に換金する際のレートも一番よく、中国で最も使えるカードです。
銀聯カードを作るメリット4つ
日本で銀聯カードを作って中国に持っていくメリットは4つあります。
- 中国で最も普及しているクレジットカードだから
- ATMで中国元を引き出すレートが一番安いから
- 年会費が一生無料だから
- リボ払いや分割払いの設定が必要ないから
中国ではVISAやMasterカードを使えないお店はたくさんあります(例えばマクドナルド)
銀聯カードを取り扱っているお店は多いため、非常に便利です。
銀聯カードのデメリット4つ
一方で銀聯カードを作るデメリットもあります。
- 上限額は80万
- 暗証番号が6桁でサインが必要
- 海外旅行保険がついてない
- 日本で銀聯カードを使えるお店が少ない
- キャッシング不可
旅行や出張で80万円も使うことはないかと思いますが、豪遊する方にとってはデメリットです。
また暗証番号6桁+サインというのは地味に面倒くさいです。
最後に日本で銀聯カードを使えるお店が未だ少ないです。銀聯カードを作るのであれば、「中国用」と割り切っておくのも良いでしょう。
銀聯カードの特徴まとめ
三井住友銀聯カード | |
年会費 | 無料 |
カード発行手数料 | 新規発行手数料無料 |
申し込み可能年齢 | 満18歳以上 |
利用枠 | 利用総額:10万円~80万円 ショッピング利用額:10万円~80万円 キャッシング:なし |
カード支払方法 | 一括払い 支払い15日締め翌日10日払い 月末締め翌月26日払い |
国際ブランド | Union Pay(ユニオンペイ) |
電子マネー | なし |
カードのデザイン | 2種類 |
ポイントサービス | あり |
銀聯カードの申し込み方法
三井住友銀聯カード公式サイトから発行可能です。
中国で一番お得な支払い方法
結論、中国で一番お得な支払い方法は現金+銀聯カードです。
- 食費
- 交通費
- 雑費
上記を現金で支払い、観光地代を銀聯カードで引き落とすのが一番良いかと思います。
くれぐれも現金のみを持っていくのはやめましょう。あまりお勧めできません。
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